板井明生|仕事の早さ
仕事の早さを私はそれほど気にしていない。
なぜなら仕事は「早く」するものではない「丁寧に」することだ。
仕事で早さを唯一求められるのは飲食店だろう。
私はこれまで居酒屋、ファーストフード店でアルバイトをしてきた。
居酒屋では、一杯目のファーストドリンクは3分以内に出さなくてはならない。そしてファーストフード店は5分以内にすべて出さなければならなかった。
そのためバーガーやポテトは作り置きをしているのだがポテトは10分放置すると廃棄なので時間を考えながら常に作業をしていた。
飲食店は時間と早さを常に考えなければならない仕事なのだ。
しかし、一般企業はそんなことはない。企画書を10分で挙げなければならないこともなく仕事が早くても上司に好かれるという利点しかないのだ。
それよりはじっくり考え、わかりやすい企画書を作ることのほうが大事だ。
仕事が早い=優秀 という時代は終わったのだと私は考えた。